ここでは、法律に関連する最近の話題の中で興味深いと思われるものについて、当事務所の弁護士が自由にピックアップし、掲載していきます。
- 2012年4月14日 医療研全国経験交流集会準備
- さっそく更新をさぼってしまいました・・・。気を取り直して・・・。
当事務所の弁護士は2名とも、九州・山口医療問題研究会という団体に所属し、患者側の立場で医療の問題に取り組んでいます。
全国にも同様の団体があり、毎年1回、全国経験交流集会という会を開いて、日ごろの活動や研究成果を持ち寄って情報交換をしています。
この集会、持ち回りで毎年全国のどこかで行われるのですが、今年は何と、我が福岡で開催されます。開催地としては、何らかの大きなテーマを設定し、発表を受け持たねばなりません・・・。会は11月ですが、すでに昨年から、内部で検討会議を持ち、研究を行っています。勉強にはなりますが、大変です・・・。
ちなみにテーマは、産科医療補償制度の予定です。
(石田)
- 2012年1月10日 明けましておめでとうございます。
- 明けましておめでとうございます。
だいぶ更新の間隔が空いてしまいました。今年の目標は、きちんとマメに更新すること・・・??
当事務所は新年は本日からの営業となっています。本年もよろしくお願いいたします。
(石田)
- 2011年10月25日 安愚楽牧場被害者説明会
- 安愚楽牧場という、和牛預託商法を営んでいた会社が破たんしました。
10月1日に、私も含め福岡県弁護士会の消費者委員で電話相談を実施しましたが、多くの相談が寄せられました。
そこで、福岡安愚楽牧場被害弁護団を結成し、オーナー会員を対象とする被害者説明会を実施することになりました。
安愚楽牧場が民事再生手続きをとっている関係で、できることには限りがありますが、弁護団にご依頼を検討される方や弁護士による説明を聞かれたい方は,ご参加下さい。
記
日時 : 2011年(平成23)年10月30日(日)
午後1時〜午後3時
場所 : 福岡県弁護士会館3階ホール
(福岡市中央区城内1−1裁判所合同庁舎敷地内)
費用 : 無料・予約不要
(波多江)
- 2011年09月30日 「患者の権利の法制化を目指して」 報告
- 去る9月10日(土)、午後1時30分〜より、シンポジウム「患者の権利の法制化を目指して」 を開催しました。
第1部として、当事務所弁護士を含む福岡県弁護士会所属の弁護士から、福岡県における医療の現状、特に、救急、周産期、小児、過疎地域、貧困、外国人、被拘禁者という7つの分野について、報告がなされました。
さらに、医療の最前線でソーシャルワーカーとして働いておられる方から、昨今問題化している貧困の広がりから、病気になるまで、あるいはなっても悪化するまで、病院を受診せず、ひどい状態になってようやく受診してくる患者がいるといった実態が報告されました。
そして第2部として、パネルディスカッションが行われました。パネリストは、山口美智子氏(薬害肝炎全国原告団代表)、野田健一氏(福岡県医師会副会長)、内田博文氏(九州大学名誉教授,ハンセン病問題に関する検証会議の提言に基づく再発防止検討会座長代理)、小林洋二氏(弁護士・患者の権利法をつくる会事務局長)でした。
詳細は、後日、九州・山口医療問題研究会福岡弁護団のブログに掲載されると思いますので、そちらをご覧下さい。
数か月の準備がこのような大変充実したシンポジウムとなって結実したことに、安堵を覚えているところです。
(石田)
- 2011年08月23日 シンポジウム「患者の権利の法制化を目指して」
- 「私たちが取り組んでいる医療過誤問題に関連して、「患者の権利の法制化を目指して」と題するシンポジウムが開催されます。
現在、患者の権利を定めた法律はありません。
しかし、人間の尊厳は医療現場でも守られるべきですし、最善で安全な医療を平等に受ける権利、自己決定権など患者の基本的権利、国の医療供給体制整備義務について法律で定めることによって、よりよい医療の実現につなげたいというのが、この活動の目標です。
当日は、福岡県の医療現場の現状や問題点についての調査報告とともに、医師会副会長・研究者・薬害被害者の方々を交えてのパネルディスカッションも予定されています。
是非、ご来場下さい。
記
■日時:2011年9月10日(土)午後1時30分〜5時
■プログラム:
第1部(午後1時30分〜2時30分)
「福岡県内における医療実態調査報告」「当事者の声」
第2部(午後2時40分〜5時)
「患者の権利の法制化に関するパネルディスカッション」
■場所:ガスホール(地下鉄千代県庁口4番出口直結・
千代町バス停そば)
(福岡市博多区千代1丁目17−1
パピヨン24 西部ガス本社ビル2階)
TEL(092)633-2222
■参加費:無料(事前申込み不要)
■主催:福岡県弁護士会 共催:九州弁護士会連合会
後援:福岡市 福岡県
(波多江)
- 2011年08月12日 投資用マンション被害110番
- 最近、投資用マンションに関する被害相談が増えています。
「『絶対に儲かる』と言われたのに、実際には採算が合わなかった。」「『家賃が入るので自己負担はない』という話だったのに、実際には家賃を上回るローンの支払いに追われている。」といった契約内容に関する相談のほか、断ってもしつこく勧誘するといった勧誘方法に問題のある事案もあります(脅迫まがいの電話勧誘については、国民生活センターのHPにも紹介されています。http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20081009_1.html)。
マンションは高額な商品で、一旦購入してしまった後に当初の説明と異なる事態が生じると、多額のローンの支払いが残ってしまい、その被害は深刻です。
福岡県弁護士会では、このような投資用マンション被害について、以下の要領で「投資用マンション被害110番」を実施します(石田も参加します。)。投資用マンションに関して不安や疑問を抱えている方は、ぜひご相談ください。
業者に勧められるままマンションを購入してみたものの何か話が違う気がする、おかしいのではと、投資マンションに関して不安や疑問を抱えている方は、是非お気軽にご相談下さい。
記
日 時 2011(平成23)年8月27日(土)
午前10時〜午後4時
電話番号 092−724−2644
(石田)
- 2011年07月05日 NPOへの補助金
- 今年から福岡市のNPOに関する委員会の委員をしています。
実に多くのNPOが、緑を守る活動、不登校児のサポート、文芸活動体験など、様々な活動をしていることを知りました。
福岡市ではNPOの活動に補助金を出していますが、思いの外申請数は少ない状況のようです。
地域・自然・文化・子どもたちを守り育てる活動に是非活用して欲しいと思います。また、私自身も何かできることを探してみたいと思います。
(波多江)
- 2011年06月20日 雇用と生活問題ホットライン
- 福岡県弁護士会では、私の所属している生存権対策本部の委員を中心に、『雇用と生活問題ホットライン』を以下の要領で実施します。
昨今の景気の悪化、また3月の東日本大震災を経て、雇用と生活の問題は、さらに状況を悪くしているように思われます。雇用についても、突然解雇を通知されたとか、残業代も支払われず過重労働を強いられているといった事例は多数あります。そして、職を失ったために生活ができない、といった問題も発生してきます。
これらの問題に、専門の弁護士が電話でご相談に応じます。無料ですので、ぜひお気軽にお電話ください(石田は10時〜13時の枠に担当する予定です。)。
記
日時:2011年6月24日 10:00〜22:00
電話:0120−158−794
(ひんこんはなくす)
(石田)
- 2011年06月01日 司法修習生の給費制について
- これまで法曹(裁判官・検察官・弁護士)になるための研修期間(司法修習)
にはお給料がでていました(給費制)。これが、予算等の関係で今年度限りでなくなろうとしています。
私たち弁護士会はこの給費制を維持する活動をしています。
大震災もあり、給費制の維持にはいろいろなご意見があるところです。
しかし、私はこの活動を通して、弁護士がなぜ公費で育成されてきたのか、弁護士にはどのような役割が期待されているのか、弁護士として何をしなければならないのかを改めて考えさせられました。身の引き締まる思いです。
弁護士会ではこの給費制について、今週の土曜日にシンポジウムを開きます。「法曹は誰のためにあるのか?」などがテーマです。
一緒に考えてみませんか?
記
平成23年6月4日(土)14:30〜17:00
福岡国際ホール (天神大丸の14階です)
(波多江)
- 2011年05月19日 『医療訴訟』を読む
- 私が所属している九州・山口医療問題研究会福岡県弁護団では、月に1回、医療問題に関する最新判例を検討したり、その他昨今の医療問題について勉強する会を開催しています。その中で、昨年4月から継続していたのが、「『医療訴訟』を読む」です。『医療訴訟』(青林書院)は、東京地裁の医療集中部に現在所属している、またはかつて所属していた裁判官が中心となって執筆された本です。
現時点での医療訴訟の論点を網羅してあり、さすが裁判官という精密さもあります。特に新人弁護士で医療訴訟の経験が少ない、といった人は、これをざっと読めば医療訴訟の流れが概観でき、重宝する文献であるように思います(多少気になるところもありますが、今回のコラムではあえて述べません。)。
さて、この企画、約1年をかけて今月の勉強会でようやく終わりました。次なる企画をどうしようか・・・現在思案中です。よりよい患者側弁護士であるよう、日々研鑽です。
(石田)
- 2011年05月12日 先物・証券等、金融被害について
- 先物取引被害についての研究会に所属し、被害救済に取り組んでいます。
先物取引については法規制が進み、被害はそれ以外の取引(CFD取引・未公開株取引など)に移っています。また、証券取引(株式・仕組債など)についても相談が増加しています。
福岡先物取引被害研究会では、今年度証券取引にも積極的に取り組むべく、毎月勉強会等を行うこととしました。
金融商品には様々なリスクがありますので、よく分からないまま、言われるままの投資は厳禁です!くれぐれもご注意を!!
(波多江)
- 2011年04月20日 震災を経て・・・
- 震災から1か月あまりが過ぎました。未だ復興の道筋も見えていません。
被災した方々が、遠く福岡の地まで避難して来られているとのことですし、「東北の本社が被災して大打撃を受けたたため、九州の支店の従業員を解雇すると言われた」といった相談も出てきているようです(私が受けたわけではありませんが、他の弁護士から聞きました。)。
一市民として募金をするなどのことはしてきましたが、弁護士として、この震災にどのような貢献ができるか。考え込んでしまいます。
とりあえず県弁護士会では、近日中に「震災の影響による雇用と生活ホットライン」を実施する予定ですので、その相談員にはなる予定です。
(石田)
- 2011年03月10日 ショッピング枠の現金化?
- 最近街中で「クレジットカードのショッピング枠を現金化します」というような広告を見ることがあります。
これには、他店で換金性の高い商品(ブランド品や電気製品、回数券など)をクレジットカードのショッピング枠で購入させて、その商品を購入価格の何割引かで買い取ってくれるという形態と、低廉な商品をクレジットを利用して高額で買わせ、その代金の何割分かをキャッシュバックとして現金でくれる形態があります。
利用者は現金が必要なのでこれを利用するわけですが、いずれの方法も、利用者は後に信販会社から代金全額の請求を受けるので、実質的には極めて高い利息(年利何百パーセントのような)を払ってお金を借りていることになります。
また、場合によっては信販会社に対する詐欺にもなりかねません。
相手の業者は、法の隙間を狙って利用者から暴利を得ようとしています。
みなさま、くれぐれもこの手の業者にはお気をつけ下さい。
(波多江)
- 2011年02月21日 司法書士研修の講師
- 今、司法書士研修の講師をしています。
私の担当は2月毎週土曜日と、3月第1週の土日、朝から夕方までみっちりとあります。具体的には、裁判を担当する法律家に絶対必要な素養である要件事実論や、訴状・答弁書・準備書面など裁判書類の書き方、あるいは法廷での尋問技術などを講義します。この講義を受講した後に試験を受け合格した司法書士は、認定司法書士となり、簡易裁判所で代理人として法廷に立つことができるようになります。
講師をしてみると、10年以上前に司法研修所で勉強した内容を思い出します。弁護士の経験を積むことによって、当然当時より格段に進歩している(はず)のですが、日々の業務に追われ、基本的な部分をだいぶ忘れていたな、ということに気付かされました。時に基本に立ち返ることの重要性を認識した次第です。
(石田)
- 2011年02月07日 薬害肝炎問題の今
- 私たちがこれまで取り組んできた事件のひとつに薬害肝炎問題があります。
フィブリノゲン製剤等、血液が原料の血液製剤にC型肝炎ウイルスが混入していたたために、これを使用された産婦さんや、未熟児たちが肝炎に感染してしまったという事件です。
この事件は、当時の福田首相の政治決断により、国は責任を認め賠償に応じることになりました。
その和解が成立したのが、平成20年2月4日。約3年前です。
この3年間で、1000名を超える原告さんが和解をしました。たくさんの方の被害回復がされ、とても嬉しいです。
しかし、他方、1万人はいると言われているフィブリノゲン製剤による感染被害者の10分の1しか救済されていない事実は、歯がゆいばかりです。 そして何より、350万人と言われている肝炎患者さん全体の治療体制の確立(安心して治療できる社会)を目指して始まったこの事件、今、政治情勢が混乱し、思うようには進みません。ここを突破するのは、原告団、患者さん、応援してくれる皆さん、みんなが力を併せることが是非必要です。ご協力、ご支援をお願い致します。
(波多江)
- 2011年01月17日 消費者委員会冬合宿
- 先週の14日、15日は、福岡県弁護士会消費者委員会の冬合宿でした。
消費者委員会では例年、夏冬の年2回、合宿を開催し、近時の消費者問題や法改正の現状などを学び、議論しています。今回は、まず1日目に、最近問題になりつつある投資用マンション被害問題、保証契約に関する判例理論のまとめ、過払い金返還請求における悪意の受益者性などについて発表がなされました。2日目には、現在法務省の法制審議会で議論が進んでいる民法(債権法)改正問題への対応、ヤミ金への対処などについて議論がなされました。
弁護士会では、消費者委員会だけでなく、各種委員会が存在し、それぞれこのように活発に活動を行い、弁護士の専門性を保っています。
(石田)
- 2011年01月04日
- 明けましておめでとうございます。当事務所でも、遅ればせながらHPを開設することとしました。よろしくお願いいたします。
さて、HPの中の本項目「TOPICS」では、日頃弁護士業務を行う中で気付いたこと、思ったことなどをアップしていこうと考えています。ブログ形式にすることも考えましたが、また別のページに飛んでしまうのも面倒なので、HPに直接書くこととしています。
ごく短いものとしていく予定ですので、ご笑覧ください。